■名探偵モンク エピソードガイド
名探偵モンク モンクのデート
モンクのデート Mr. Monk and the Blackout
脚本:ダニエル・ドラッチ、ヘイ・コンラッド
監督:マイケル・ジンバーグ

あらすじ
 午後9時少し前、何者かがサンフランシスコの発電所に忍び込んで、発電機を爆破。それによって、サンフランシスコ中がしばらくの間、停電となる。ちょうどその時、テレビで放映されるウィリー・ネルソンのコンサートを観るためシャローナの家に来ていたモンクは、いきなりの暗闇に半べそ状態。ベンジーとシャローナを呆れさせる。

 翌日、警部に呼ばれ発電所にやってきたモンクは、現場に置いてあった犯行声明文とよく似た文章を10年前に読んだことを思い出し、警部はその文章を書いた男、ウィンストン・ブレナーに捜査の的を絞る。

 その様子をみていた発電所の広報の女性ミッシェル・リーヴァスは、かねてよりモンクのファンであり、彼の才能を間近に見たことでますます興味をそそられて、自分の電話番号をモンクに渡してくれるよう、シャローナに頼む。

 ウィンストン・ブレナーは過激な反軍隊活動家だったが、書類の上では1995年に死亡していた。しかし彼の死に疑問をもった警部はモンクと共に、木の伐採に反対して一週間以上木に登ったままのブレナーの旧友アルビー・ドレイクを訪ねる。ブレナーの生死については何も明かさなかったものの、停電によって3人の人が死亡したことを聞いてドレイクは動揺し、時間をくれと答える。

 一方、最初は嫌がって(怖がって?)いたものの、シャローナとクローガー先生から熱心に説得されて、ついにモンクはミッシェルに電話をかけ、デートの約束をする。

 その夜、何者かがブルドーザーでドレイクの登っている木を押し倒し、彼を殺害する。自らの現在の身元を明かされることを怖れたウィンストン・ブレナーの犯行と確信した警部は、今夜のFBIとの会合にモンクも参加するよう要請するが、シャローナから、モンクは今夜ミッシェルとのデートの予定だと聞くと、警部も大喜び。
 しかしモンクから、彼女を連れて行くつもりだというレストランの名前を聞いたとたん、警部、シャローナ、ディッシャーの三人は、思わず顔を見合わせる。

 その店は、ビルの52階にある高層レストランだった―――


このエピソードの《警部ファン的》みどころ

モンク、お前の陰になっちまうのは別にいいんだ。お前はバケモンだからな by 警部

 10年前の手紙の一節と、それを書いた人間を覚えているモンクの記憶力のすごさの前では霞んでしまうものの、ウィンストン・ブレナーという名前を聞いただけで、それがどこでなにをした犯罪者だったか一発で思い出す警部の記憶力も、相当なものだ。
 彼自身非常に優秀な警察官なのに、常にあらゆる意味で人外魔境なモンクと比較され、結果として軽視されてしまうという損な役回りを一手に引き受け、今となってはそれに屈折した使命感みたいなものすら感じているらしい警部は、大変いじらしくてかわいらしい。

やったな、この色男!

 モンクがミッシェルとデートすると聞いて、ぱぁぁっと晴れやかな、とても嬉しそうな表情になる警部。警部は本気でモンクの幸せを考えてあげているんだなあ、と胸が熱くなる。

モンク バッファロー・ビル

 警部のみどころシーンではないが、モンクが暗闇で暗視ゴーグルを被ってブレナーを挑発する場面は、警部役のテッド・レヴィンが連続殺人機バッファロー・ビルを演じた「羊たちの沈黙」をほうふつとさせる。


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