■名探偵モンク エピソードガイド
警部愛妻物語 Mr. Monk and the Captain's Wife |
脚本:アンディ・ブレックマン 監督:ジェリー・レヴィン あらすじ トラック運転手が走行中何者かに狙撃され、暴走したトラックはたまたま対向車線を走っていたストットルマイヤ―警部の妻カレンの車に衝突、カレンは意識不明の重体に陥ってしまう。 警部に捜査を依頼されて、ディッシャー、シャローナと共に事故現場へと向かったモンクは、狙撃犯が裸足であった形跡があることや、殺されたドライバーの靴もなくなっていることに首をかしげる。一方シャローナは、現場で迷子の犬を見つけ、家に連れ帰る。 その後の警察の調べで、殺されたドライバーは労働組合のスト破りと判明、事件が労組絡みである可能性があると知った警部は、ディッシャーやモンクの制止を振り払って、労働組合のボスに直談判に行く。モンクは、自分も妻を何者かに殺された過去から警部の気持ちが痛いほどわかるだけに、かえって、彼が理性を失って取り返しのつかない行動をしてしまうのではないかと心配する。 カレンの容態はとりあえず安定し、手術も成功。彼女が一命をとりとめたので、警部もモンクもひとまずほっとするが、そんな折、再びスト破りのドライバーが狙撃される事件が発生。使用された銃が、カレンに突っ込んだトラック運転手を殺したものと同一であったことから、警部は、犯人は労働組合の一員だと確信して、彼らを一網打尽にする準備を始める。 しかしモンクは、この事件は組合とは無関係で、二度目の狙撃は、犯人による捜査のかく乱目的の犯行と推理。犯人がなぜ裸足であったのかという謎にも、ひっかかりを感じていた。 だが、その謎を解く鍵を、カレンと警部に頼まれて彼らの子ども達を連れて訪れたレストランで、モンクはついに発見する――― このエピソードの《警部ファン的》みどころ 野菜を買う店だの新しいカメラだのことなどで、朝っぱらから夫婦喧嘩のストットルマイヤー夫妻。 「ファーマーズ・マーケットに野菜買いに行くの、忘れないでよ。忘れたふりもしないでよ」 という捨て台詞を残して仕事に行ってしまった妻を見送りながら、シャツの前に彼女のヘアクリップをいっぱいぶら下げて 「俺”も”愛してるよ」 と一人呟く警部は、乱暴者や悪漢を相手にする時の威厳はどこへやら、実に情けなくて、実に可愛い。 モンクのごみ捨てに付き合う警部。 事態がややこしくなってくると、モンクの背後でさりげなく警察バッジをチラチラ。 こうして日々、陰日向なく警部はモンクを常にサポート。こんな親切な元上司には、他にはお目にかかったことがない。 つらい気持ちをスナックの自動販売機にガンガンぶつけながら 「もし、彼女を失ったらどうしよう」 とモンクには素直に弱音を吐く警部。 たぶん警部は、ディッシャーにはここまで自分の弱い部分を見せることは出来なかったと思う。モンクと警部の間にある歴史と、深い信頼感を強く感じるシーンだ。 ついでに、強く叩いたら勝手に出てきちゃったピーナッツバーを、着服せず律儀に自動販売機の上に戻すところは、さすが警察官。 眠っている警部の腕をモンクが右左とも同じ形にしようとするシーン、両手が揃った警部の格好がすっごく可愛くて、思わず笑ってしまう。ラスト近くでも、座っている警部の手を左右同じ高さにモンクが揃えるシーンがあるが、ここではモンクがためらうことなく警部の手にじかに触れていることに、ちょっとびっくり。その後も、指先を持っていたウェットティッシュで軽くぬぐうだけ。手のひらはだめだけど、手の甲なら大丈夫なのか? しかしこのシーン以外の場面でも、ここのところのモンクは警部なら意外とタッチOKの時が多い。 退院してきたカレンを喜ばせるために警部がデジタルカメラを買ったと聞いて、彼女は大喜び。 息子達の前もはばからずラブラブぶりをみせつける二人に、次男坊のマックスがひとこと 「おえっ!」 マックスは絶対、カレンに似たんだと思う。それを淡々と黙ってカメラに収めるジャレッドは、もしかしたら父親似かもしれないけど。 このエピソードの関連リンク アメリカ公式サイトのこのエピソードのページ 日本公式サイトのこのエピソードのページ |