■名探偵モンク エピソードガイド
名探偵モンク モンクはスーパー店員
モンクはスーパー店員 Mr. Monk and the Employee of the Month
脚本:ロス・アブロッシュ
監督:スコット・フォーリー

あらすじ
 早朝、巨大スーパーマーケット「メガマート」に従業員のエドナ・クラザースが出勤してきた。彼女は誰よりも早く出勤し誰よりも遅く家に帰る模範社員で、11ヶ月連続「今月の最優秀従業員」に選ばれていた。

 エドナは置いてあった自分宛のメモの指示に従って、倉庫へと向かう。すると突然、フォークリフトが彼女に襲いかかり、あわてて逃げる彼女の頭上に、何台もの大型テレビの箱が崩れ落ちてきて、エドナは殺されてしまう。

 警部たちは現場の状況から事故と判断。しかし、彼女の死に不審を抱いたメガマートの警備主任の依頼で、モンクとシャローナはメガマートにやって来る。

 メガマートに来て初めて、自分を呼んだ警備主任がジョー・クリスティというSFPD時代の元パートナーであることを知るモンク。
 クリスティはモンクが警察を離れてまもなく、押収した麻薬を着服した疑いをかけられて免職させられており、なくなった麻薬に絡んで二人の警官が亡くなっていることから、モンクも警部も彼を徹底的に白眼視、側に近づこうともしない。
 クリスティは、エドナが死ぬ前にメガマートに送られてきた彼女を誹謗する手紙を手がかりとしてモンクに渡すが、モンクはクリスティと一緒に働くことを拒絶して、その場を立ち去る。

 しかし1ヵ月後、モンクはひょんなことから、クリスティから渡された手紙に奇妙な点を見つけだし、メガマートを再び訪れる。クリスティに対してはいまだに許しがたい気持ちがあるものの、殺された女性のために、モンクは彼からの依頼を受け、内部事情をさぐるため、店員としてメガマートで働き始める。

 やがてモンクは、ジニー・シルヴァーマンという女店員に目をつける。ジニーは最近になって急に仕事熱心になり、エドナの死後ずっと「今月の最優秀従業員」に選ばれていた。さまざまな怪しい点からモンクは彼女に疑いをかけるが、しかし彼女の狙いはわからない。

 ゆさぶりをかけるため、ジニーに面と向かって疑いをぶつけるモンク。するとその直後、モンクは店内で何者かに襲われ、獰猛な警察犬が解き放たれている深夜の店内に閉じ込められてしまう―――

このエピソードの《警部ファン的》みどころ
 このエピソードでは、警部の出番はそれほど多くはないものの、彼の優しさを強く感じさせるシーンがいくつかあって、警部ファンとしては印象深い回。

みんなで一緒にプチプチプチ・・・

 床に落ちているバブルラップを見たとたん、嫌も応もなく全てのプチプチをつぶさないといけないという強迫観念に襲われてしまうモンク。それが無意味な行動だと自分でもよくわかっていながら、そうせずにはいられないのが強迫神経症という病気。それをよく理解していて、馬鹿馬鹿しいとも言わずに、黙ってプチプチをつぶすのを手伝ってあげる警部の優しさに感動。モンクと向かい合ってプチプチやってる警部の姿はとても可愛い。

わかるぜ、その気持ち

 クリスティとは一緒に仕事は出来ないと言うモンクの肩を、その気持ちわかるぜ、というように拳で軽く小突く警部。その瞬間、二人の間に漂う同志っぽい雰囲気がいい。

悪かった。

 モンクのおかげでクリスティにかけられていた疑いが晴れると、警部は自分の過ちを認めて、言い訳もせずいさぎよくクリスティに謝罪する。警部ほどの地位にあると、謝るべき時でもプライドが邪魔してなかなかそうできない人が多いが、ストットルマイヤー警部には、そんな愚かなプライドはない。こういう人だからこそ、モンクやディッシャーを始めとする部下達に慕われるのだろう。

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