■名探偵モンク エピソードガイド
名探偵モンク 空からの水死体
空からの水死体 Mr.Monk goes to Mexico
脚本:リー・ゴールドバーグ、ウィリアム・ラブキン
監督:ロン・アンダーウッド

あらすじ
 メキシコで、チップ・ロザーティという若者がスカイ・ダイビング中に死んだ。彼の死体を調べた検死官マデーロ博士は、彼の死因は墜落によるものではなく溺死、つまり、彼は空中で溺れ死んだのだという。チップの父親がサンフランシスコの有力者であったことから、市長からの要請を受け、その奇妙な事件の謎を解くために、モンクとシャローナはメキシコに向かう。

 メキシコでは、サン・マクロス警察署のアラメイダ警部とプラート警部補が二人を迎えるが、彼らは事件は絶対にドラッグ絡みだと断言、モンクの話をまともに取り合おうとしない。しかも、決まったものしか飲み食いできないモンクは、食べ物と水をスーツケースに入れて持ってきていたのだが、メキシコに着いてすぐモンクはそれら全てをスーツケースごと盗まれてしまう。

 何も飲み食いできず、のどの渇きに責められながらも、モンクは捜査を開始。重要な手がかりとなるロッカーの鍵を手に入れる。しかし、半分バカンス気分のシャローナは羽目を外しすぎて酔っ払い、部屋に戻るやいなやバタンキューと寝てしまう。仕方なくモンクは一人で、ロッカーの中に入っているものを取りに行くことに。

 翌朝、ひどい二日酔いに悩まされているシャローナのもとに暗い顔をしたアラメイダ警部とプラート警部補がやってきて、彼女にモンクは死んだと告げる―――


このエピソードの《警部ファン的》みどころ
 警部がモンクへの愛を大告白しちゃうこのエピソードは、警部ファンには見所満載!

大丈夫。ディッシャーについていかせるから。

 手紙を投函中のモンクのところにやってくる警部。ちゃんと集荷するかどうか確かめるために、配達夫が来るまでポストの前で待っているモンクを見ても、もういまさら驚いたり、なぜ? と尋ねたりはしない。
 しかも、一刻も早く出発しなければならないのに、途中でうっかり手紙を落としたりしないように配達夫の後をついていきたがるモンクを怒鳴りつけることもなく、代わりにディッシャーに命令して、配達夫の後をつけさせる手配までしてくれる。
 そんな無意味な任務を命じられるディッシャーはいい迷惑だが、自分自身でも無意味だと思っても、そうしなければ次の行動に移れないのが、OCD(強迫神経症)という病気。警部は、モンクと彼の病気のことをとてもよく理解しているのだ。

エイドリアン・モンクが・・・死んだそうだ

 モンクの死の一報が入った瞬間の、警部の表情。そして、声。
 ニュースをすぐには受け止めきれず、呆然として、まともに声も出なくなってしまう、その微妙で絶妙な演技は、本当に素晴らしい。

あいつは俺のお手本だった

 モンクを回想する警部。
「あいつは俺のお手本だった。いつだって俺は、あいつならどうするだろうかと考えて、自分の行動を決めていた・・・あいつにそう言ったことはなかったが」
「彼はきっとわかっていましたよ」
「そうだろうとも。あいつはなんだって知ってやがったからな」
 男が他の男に対して、彼は俺の行動の基準だったと言うこと以上に、愛と尊敬を表す言葉が他にあるだろうか。警部がどれほどモンクを好きで、尊敬しているかはよーくわかってたけど、こうしてはっきりと言葉で
「モンクのために最正装の葬式をしないというなら、俺は仕事を辞める! はっきり言わせてもらうが、俺はあの男を愛していたんだ!」
とまで言ってくれると、やっぱりじーんと感動してしまう。ここまで警部に想われて、モンクは本当に幸せものである。

俺はあの男が大嫌いだ。大っ嫌いだーっっっ!!!

 一世一代の愛の告白をした直後に、実はモンクは生きてました、という電話をもらった時の警部の表情が、これまた素晴らしい。
 驚きと、嬉しさと、急にこみ上げてきた恥ずかしさと、心配させられたことに対する怒りが全部ミックスされて、見事にその顔に表れている。テッド・レヴィンの特筆すべき名演技。
「俺はあの男が大嫌いだ。あの男が大っっっ嫌いだーっっ!!!」
 そんなこと、いくら大声で叫んでもいまさらジロー(古)。
 しかし、その言葉も真実ではあるのだろう。警部は、自分をこんなにも好きにさせちゃうモンクが、大嫌いなのだ。ほんと可愛いなあ、警部って☆


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