■名探偵モンク エピソードガイド
妻の面影 Mr. Monk and the Other Woman |
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脚本:デヴィッド・M・スターン 監督:アダム・アーキン(初代「鯨のデイル」役) あらすじ ルー・プラット弁護士とその秘書が、彼らの事務所内で何者かに殺害された。プラット弁護士が市長の友達であったことから、市長の依頼でモンクは捜査に加わることになる。 犯人は二人を殺害し逃走する前に、プラット弁護士のファイルキャビネットからひとつファイルを抜き取り、その場で燃やしていた。燃やされたファイルに入っていたケースの依頼人は、警備会社を経営するローレンス・グレイソン。グレイソンは武器の収集が趣味で家には大量の銃器があり、しかもプラット弁護士に払うべき400ドルの訴訟顧問料の支払いを拒否していた。 警部はグレイソンだと確信する警部とは反対に、どうしても納得できないモンク。釈然としない顔のままグレイソンの家を出た時、モンクは隣の家の庭にいた一人の女性に目を奪われる。その女性はモンクの亡き妻トゥルーディに、とてもよく似ていたのだ。 彼女の名はモニカ・ウォーターズ。燃やされたファイルの訴訟内容は、彼女がグレイソンの家との間に建てたガレージが原因だった。モニカに頼んでガレージの中を見せてもらったモンクは、またしても驚愕する。ガレージの内部は、モンク好みに完璧に整理整頓されていた。 モニカに心を動かされたモンクは、彼女を夕食に誘う。音楽の好みまでトゥルーディによく似たモニカに、モンクはますます惹かれていく。 だが、第一容疑者であったグレイソンがモニカのガレージで殺害され、一転、今度はモニカが殺人の容疑者となってしまう。怖がるモニカの家に一晩、泊まることになったモンク。二人きりの夕食が始まった時、モンクの携帯に警部からの電話が入る。 「モンク、彼女は殺人者だ。3年前、彼女がガレージを建て始める直前に、彼女の夫は行方不明になっている。彼はきっとガレージの下だ。いますぐ、その家を出ろ!」 どんな電話かも知らず、にっこりと笑いながら、血のように赤いワインをモンクのグラスに注ぐモニカ。この中には毒が入っているのではないか? モンクは恐怖に青ざめる――― このエピソードの《警部ファン的》みどころ 今までのエピソードが嘘のように、モンクに対して意地悪な態度に戻っている警部。これにはちゃんと理由があって、実は、シーズン1の前半は何らかの事情で、製作者が意図していた本当のエピソードの順番と、実際に放映された順番が違うのである。
上の表を見ていただけばわかるように、このエピソードは本来はもっと早い回で放送されるはずだった。モンクは一話完結のドラマなので、エピソードの順番が変わってもストーリー展開に影響はないが、警部のモンクに対する態度が優しくなったり冷たくなったりするのは、そのせいなのだ。 モニカの無実を訴えるモンクに、警部が「エイドリアンよく聞け、彼女はトゥル−ディじゃないんだ」と言うシーン。 何も言わなくたって、モンクの気持ちは警部にはお見通し。もっとも警部の気持ちのほうも、いつだってモンクにはお見通しだけれど。ところでこのシーンでは、警部が珍しくモンクのことをエイドリアンと呼ぶ。 狙われた市長候補の時のように、このエピソードでの警部はモンクをうるさがってイヤミばかり言うけれど、いざモンクの身に危険が迫ると、本気で心配して、自らすっ飛んでいく。前述した放送順変更のせいで、このエピソードが放映された時点では、すでに視聴者は、警部がモンクのことを本当は大好きだと知ってしまっていたのだが、本来ならばここで「あれ? 警部って意地悪なだけのキャラじゃないんだ?」と思わせる意図があったのかもしれない。 このエピソードの関連リンク アメリカ公式サイトのこのエピソードのページ 日本公式サイトのこのエピソードのページ |