■名探偵モンク エピソードガイド
つよい女こわい女 Mr. Monk and the Paperboy |
脚本:デヴィッド・ブレックマン、ヘイ・コンラッド 監督:マイケル・フレスコ あらすじ モンクの家に毎朝新聞を届けていた新聞配達人の青年が、モンクの家の前で何者かに殺された。 翌朝、モンクの家には、ストットルマイヤー警部をはじめ何十人もの警官が押しかけ、家の中のものを触りまくるので、モンクはパニック寸前。警部はモンクに、犯人がモンクの新聞を2度も盗んだことを話し、何か心当たりはないかと聞くが、モンクにも犯人の意図がわからない。 そのうちに、階下の騒ぎを聞きつけて、モンクの上の階に住む住人、ケヴィン・ドーフマンと、昨日から付き合い始めたばかりの彼の恋人、ヴィッキーが尋ねてくる。ケヴィンは悪い人間ではないのだが、おたくっぽい外見の、ちょっとうっとうしい男で、参考までに彼の素性を聞いたディッシャーに、今まで自分が住んでいた全てのアパートの住所をいちいちあげつらって、ディッシャーをうんざりさせる。 モンクは、犯人がモンクの新聞を盗んだのは、その新聞にモンクには読まれたくない何かがあったからだと考え、シャローナと共に近くのドラッグストアに新聞を買いに出かける。その店はケヴィンの恋人ヴィッキーが働いている店で、シャローナは、なぜヴィッキーのような美人が、ケヴィンみたいなさえない男と付き合いだしたのか不思議に思う。モンクは新聞を買うついでにお気に入りのミネラルウォーターを買うが、キャップが開かずに四苦八苦。それをシャローナが簡単に開けてしまったので、男としてのプライドが傷ついてしまう。 新聞を読んだモンクは、あるひき逃げ事件に目をつけ、警部と共に自動車修理工場を訪れる。その時にも、モンクには開けない車のドアや鉄の扉をシャローナが易々と開けるので、モンクはますます面白くない。 モンクの推理は正しくひき逃げ事件の犯人は捕まったものの、その男は新聞配達殺害事件とは無関係だった。 しかたなしに再び振り出しに戻り、モンクとシャローナに警部とディッシャーも加わって、新聞を隅から隅まで読むうちに、モンクはフランスで起きた殺人事件の謎を解いて、フランスの警部にいたく感謝される。こうしてモンクは、新聞を読んだだけで2つの事件を解決に導いたものの、肝心の、新聞配達を殺した人物が何をモンクの目から隠したかったのかが、どうしてもわからない。 そんな折、ヴィッキーが働いている店の従業員の男が、店の近くで死体で発見される――― このエピソードの《警部ファン的》みどころ シャローナに 「君はまだモンクの看護婦だろう? やつを外に連れ出してくれ」 と頼む警部。このシーンを見て、なるほど! と思ったのだが、シャローナはモンクのアシスタントだが、ある意味『モンク番』としての警部のアシスタントでもあるわけだ。警部が最初にシャローナを雇ったのは、もちろんモンクのためを思ってが一番の理由だろうけれど、他の仕事が忙しくて、モンクの面倒を見てばかりいるわけにはいかない警部にとっても、シャローナの存在は必要不可欠なのだ。 モンクが開けようとしてもびくともしなかった鉄の扉を、シャローナがあっさり開けてしまったのをみて、ディッシャーが笑いをかみ殺しながら 「ごめん。君のことを笑ったんじゃないよ」 すると、すぐ後ろから警部が 「俺は、お前を笑ったぞ」 また、ヴィッキーの店の店員の男が殺された現場で、モンクが見落とした手がかりをシャローナが気づいたことに対して、すっごく嬉しそうにニコニコしながら 「彼女は、お前より強いだけじゃないくて、頭もいいな」 ディッシャーが新聞に投稿した交際希望欄についても、 「ダイナマイト級のユーモアのセンス? いつから?」 警部の、こういうイケズなところが大好き。そういう時の彼の顔は、ほんとに少年みたいで可愛い。 警官達が散々踏み荒らしたはずのモンクの家が、一日ですっかり元通りになっているのをみて驚くディッシャー。 「昨夜、寝たのか?」 と尋ねるディッシャーに対し、警部が 「彼は眠りながら掃除できるんだ。俺は見た」 なんてたって元ルームメイト(2日間だけだけど)なので、警部はシャローナに負けないくらい、モンクの家での行動をよく知っている。天井に掃除機をかけることも、家中の電球を外して磨くことも。 できないフランス語で、一生懸命に話す警部。 「こんにちは。わたしのなまえは、りーらんど・すとっとるまいやーけいぶです。わたしは、さんふらんしすこけいさつではたらいています。あなたは、えいごができますか?」 かわいすぎる。 それにしても、アンブローズは7.5ヶ国語もできるのに、エイドリアンは、フランス語でこんにちはしか言えない。彼ならちょっと勉強すれば、2、3か国語くらいすぐできるようになるような気がするけれど。 このエピソードの関連リンク アメリカ公式サイトのこのエピソードのページ 日本公式サイトのこのエピソードのページ |