■名探偵モンク エピソードガイド
名探偵モンク シャローナが危ない!
シャローナが危ない! Mr. Monk and the Girl Who Cried Wolf
脚本:ヘイ・コンラッド
監督:ジェリー・レヴィン

あらすじ
 モンクを外で待たせ地下駐車場に1人で入ったシャローナは、胸と頭を刺されて血まみれの男が彼女の名前を呼びながら近づいてくるのを目撃する。

 シャローナは悲鳴を上げて逃げ出し、モンクと警部たちはすぐにシャローナがその男を見た現場へと向かうが、しかしそこには死体も血痕もなにもない。疲れていて幻を見たのだろうと考えた警部は、モンクに彼女にしばらく休みをやるよう忠告する。

 シャローナはその頃、コミュニティカレッジの小説創作講座に通っていたが、講師のメレディス・プレミンガーから、確かに提出したはずの課題作品をまだ受け取っていないと言われ、首をかしげながら家に戻る途中、ガソリンスタンドで再び血まみれの男に遭遇。自分でも己の正気に疑いを抱きはじめたシャローナは、クローガー医師の診察を受ける。

 診察の後、女性用トイレでまたしても血まみれの男をみたシャローナ。しかし皆が現場に駆けつけた時には、やはりなんの痕跡も何もなかった。
 すっかり打ちのめされたシャローナは休みをとりたいと言い出し、彼女の代わりに、小説創作講座でシャローナと一緒だったベルマ・デイヴィスという看護婦がモンクの面倒を見ることになる。

 しかしヴェルマの豪快すぎる性格に圧倒されて、モンクは神経衰弱寸前。なんとかシャローナに戻ってきてもらうために、モンクはもう一度、彼女が最初に血まみれの男を目撃した地下駐車場を訪れ、そこでシャローナの話を裏付ける手がかりを発見する―――


このエピソードの《警部ファン的》みどころ

お前の世話は爆弾処理より神経を使う

 シャローナに有給休暇をやるよう、モンクを説得する警部。
「彼女は北米の中で一番ストレスの多い仕事についているんだぞ。俺は鋼鉄のようにタフな神経をもった爆弾処理班の奴らを知ってるが、あいつらだって、お前のためには働けない。4年も前にイカレちまったに違いない」
 しかし、そんなモンクと20年近くも一緒に働きつづけてきた人物、それは警部自身。シャローナを「北米一」と妙にきっちり範囲指定したのも、内心では自分こそ「世界一」ストレスの多い仕事を長年こなしてきたという自負があるためではないだろうか? 警部には、モンクだけじゃなくディッシャーもいるしね;;

いや、あの、その、えっと;;

 シャローナが血まみれの男のモンタージュを作成している間、こっそりとシャローナのバッグを漁るモンクと警部とディッシャー。
 このシーンで、最初にシャローナのバッグに触ったのはモンクで、そんな彼を警部は一瞬、咎めるようなまなざしで睨みつける。
 しかし、シャローナにバッグを漁っていたことがバレるとモンクは、まるで警部達が先にバッグに手をつけたようなジェスチャーをして、シャローナの非難を逃れようとする。モンクの母性本能をくすぐる子どもっぽさについ騙されがちだが、実は彼はけっこうズルくて自分勝手。ある意味、そんなところまで完璧に子どもなのだ。そしてそのとばっちりを食らうのは、たいてい保護者役の警部だったりする。そんな二人が私は大好きだ。


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