■名探偵モンク関連コラム
右手の指輪に注目
2006/03/08
チャールズ・クローガー先生の私生活の謎

 2006年3月7日(日本時間)にアメリカの公式サイトに掲載されたWEBISODE "Mr. Monk and Dr. Kroger"を観て、私は、クローガー先生の知られざる一面を垣間見てしまったような気がしている。

 この中で、クローガー先生はモンクに、来週の金曜日は記念日なので診察日を木曜に変えてくれと頼む。それに対しモンクが
「どの記念日ですか?」
と尋ねると、クローガー先生はちょっとテレくさそうに
「4年目だ」
 ここで私はひっかかった。
 結婚4周年? そんなはずはない。

 まずは、これまでクローガー先生の私生活に関してわかっていることを、列記してみよう。

2002年春〜夏頃
 奥さんとイタリア料理を食べに行き、食べきれなかったものをお持ち帰りした。(シーズン1:復讐殺人参照)

2003年夏頃
 コスタリカでのバケーションから、タクシーに乗って、一人で家に帰ってきた。(シーズン2:容疑者は夢の中参照)家族がいるなら一緒に帰ってくるのが普通だろう。もっとも、何かの都合で一人だけ先に帰ってきたということもありえなくはない。

2005年秋頃
 ハロルド・クレンショーの話によると、クローガー先生の前妻(つまり、彼には離婚歴がある)の名前はアリーシャ。ユダヤ人で、二人の間には娘がいる。そして現在、彼にはマデリーンという名のアイリッシュ・カトリックの婚約者がいる(シーズン3:占拠された選挙参照)。

 なお、モンクシリーズは、放映日とエピソードが設定されていると思われる月に誤差があることはあるが(例:ハロウィーンの話を7月に放映)、年単位ではきちんと時の流れにあわせて時間が過ぎていっている。また季節は、各エピソードの中のキャラクター達の服装や街の様子から判断した。

 以上の情報を総合して私は、クローガー先生は2002年春頃から2003年夏頃の間のどこかでアリーシャと離婚し(イタリア料理店に一緒に行った妻はアリーシャ)、コスタリカには家族以外(一人か、すでにマデリーンと付き合っていて彼女と一緒か、それとも他の誰かか)と行き、その後2005年秋頃までにマデリーンと婚約したのだろうと考えていた。

 しかし、このWEBISODEの時期設定が、現在(2006年3月)よりも先の未来でない限り、今度結婚4周年を迎えるということは、少なくとも2002年には、妻である女性とすでに結婚していなくてはならない。しかし、クローガー先生とマデリーンは、2005年秋頃の時点でまだ婚約中なのである。あれからすぐに結婚したとしても、二人の結婚生活は、まだ1年そこそこにしかならないはずだ。

 この謎の答えについて、考えられる可能性としては
  1. クローガー先生とモンクの会話の文脈からして、次の金曜日にクローガー夫妻が迎える記念日は、結婚記念日であることはほぼ間違いないのだが、Weddingとはっきり言及したわけではないので百歩譲って、付き合い始めて4年目の記念日だと仮定する。つまり、クローガー先生はアリーシャ(イタリア料理店に一緒に行った妻)と離婚する前から、マデリーン(現在の妻)と不倫していた。
  2. 実はアリーシャとヨリが戻っていて、マデリーンとの婚約は破棄した。現在の妻はアリーシャ。
  3. アリーシャと離婚後、実は4年前にマデリーンではない全く別の女性と再婚していた(一緒にイタリア料理店に行ったのもその女性)。マデリーンにはそれを隠して婚約した(つまり彼女を騙した)。
  4. クローガー先生に関してハロルド・クレンショーの言ったことは、全部でたらめ。
 4以外はどの可能性であっても、クローガー先生は、実は相当に悪い男ということになる。叩けばホコリがもうもうと出てきそうだ。

 実際、彼は、ああ見えてけっこう遊び人かもしれないと思わせる節がある。なぜなら、結婚していたはずの時期にも指輪をしていないのだ。結婚指輪をしないくらいだから、婚約指輪も当然していない。
狙われた市長選より パパになりたいより クローガー先生は左利き
既婚時 婚約中  左利き

 しかし、WEBISODEでの先生は、右手の薬指に指輪をしている(このページのトップの画像参照)。彼は左利きなので、右手であってもこの指輪は結婚指輪である可能性が高い(利き手に指輪をしていると邪魔になる)。
 奥さんが誰であれ、たちの悪いプレイボーイも、ここにきてようやく本気で落ち着く気になったのかもしれない。

 しかし、これらは全て私の推測に過ぎない。
 ここはひとつモンクに、徹底的にクローガー先生の私生活の謎を調べ、すっきりと解き明かしてもらいたい。納得できないことがあると、モンク同様、私も落ち着かないのである;;


文責:Lui

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