テッド・レヴィン出演作品紹介


羊たちの沈黙カバー
羊たちの沈黙
1991年製作
監督:ジョナサン・デミ
出演
ハンニバル・レクター博士:アンソニー・ホプキンス
クラリス・スターリング:ジョディ・フォスター
ジェイム・ガム(バッファロー・ビル):テッド・レヴィン
羊たちの沈黙予告編
羊たちの沈黙予告編
画面左上部の
Preview The Silence of the Lambs (1991)
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バッファロービル
バッファロー・ビル

テッド・レヴィンとジョナサン・デミ監督
ジョナサン・デミ監督と。
監督ってば、役得・・・


殺人者役と被害者役の仲良し2ショット
殺人鬼と被害者の
ほのぼの2ショット。
撮影中、二人は気があって
仲が良かったらしい。

 私なんぞが今さらご紹介するまでもない、第64回アカデミー賞を総なめにした、サスペンス映画の名作。テッドはこの映画で、連続殺人鬼バッファロー・ビルを演じているが、この役は間違いなく、彼が演じた全ての役の中で最も有名な役と言えるだろう。

 しかし、この作品をテッド・レヴィンの代表作とか出世作とか言うことには、個人的にちょっと抵抗を感じる。

 テッドはこの作品において、文字通り、迫真の演技で連続殺人鬼の狂気を演じきって、高い評価を受けたものの、悪役としては、アンソニー・ホプキンスが演じたレクター博士のインパクトの前に影が薄くなってしまった感は否めないし、この作品をきっかけに、彼のキャリアが大きく飛躍したかというとそんなこともなく、むしろバッファロー・ビルのイメージが強烈過ぎたあまりに、キャリア的にはかえって足を引っ張られてしまったような気がするからだ。

 とはいえ、この映画での彼は本当に凄い! のは事実だし、テッド・レヴィンのキャリアを語る上では、絶対に欠かすことの出来ない作品であるのは間違いない。

 とにかく、特殊メイクをしているわけでもなく(お化粧はするけど)、とりたてて派手な演技をするわけでもない(ち●ち●をお股に挟んで踊るけど)のに、ほんのちょっとした表情の作り方や喋り方だけで、バッファロー・ビルというキャラクターにこの上ないリアリティを与え、またストットルマイヤー警部と同一人物とは、知らなきゃ絶対にわからないくらい、完全にイメージが違うのだから、すごい。

 俳優には、大雑把に分けて、どんな役でも自分の個性や華で飲み込んでしまう『スター』タイプと、個性を消してどんな役にも馴染んでしまう『カメレオン』タイプがあり、私は、テッドは良くも悪くも、後者のタイプの典型だと思う。
 このタイプの人は、演じた役の印象は残っても、俳優個人の印象が残りにくいので、別な作品に出ているのを見ても、この人、前にどこかで見たことがあるような気がするけど、なんだっけ? となりがちだが、しかしそれは、それだけ確かな演技力をもっているということの証明でもあるわけで、私は、テッドのそういうところに惚れているのです。

 この作品を置いていないレンタルビデオ屋は、まずないと思う。もちろんオンラインDVDレンタル「livedoor ぽすれん」 で借りられるし、amazonの羊たちの沈黙<特別編>のページで購入も出来る。


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