■テッド・レヴィン出演作品紹介
ワイルド・ワイルド・ウエスト 1999年製作 監督:バリー・ソネンフィルド 出演 ジェイムス・ウェスト:ウィル・スミス アーティマス・ゴードン:ケビン・クライン ラブレス博士:ケネス・ブラナー マグラス将軍:テッド・レヴィン 他 |
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ワイルド・ワイルド・ウェストの予告編 流血将軍マグラス ゴードンに一目惚れ 汚名だけを与えられ 悪の枢軸ラブレス博士 ケネス・ブラナー最高! |
開拓時代のアメリカ西部を舞台にしたSFファンタジー。ケビン・クライン、ウィル・スミス、ケネス・ブラナーという豪華キャストの共演でも話題になった。 テッドの役は、ニューリバティーの町の人々を女こども老人の区別なく皆殺しにし、流血将軍の異名をとった元南軍の指揮官、マグラス将軍。戦争で顔に傷を負って左耳を失い、代わりにラッパをさしているという珍妙な風体の男。酒場の真ん中で「女がほしい! 若くて肌がすべすべでSMっ気のある女!」と大声でわめきちらし、女装したゴードン(ケビン・クライン)に一目惚れ。彼女(?)に言い寄る他の男を問答無用でいきなり撃ち殺したりする、小汚くて乱暴なスケベオヤジを楽しそうに演じている。部屋に二人きりになったところでゴードンに催眠術をかけられて犬にされてしまうシーンでの、その犬の真似のうまいことといったら! しかし実は、マグラス将軍は確かに小悪党ではあるものの、ニューリバティーの虐殺を始めその他彼がやったとされる悪行の数々は、ラブレス博士というマッド・サイエンティストの指示によるもので、彼はしょせん、その手先にすぎない。悪名だけ全部ひっ被らされて使い捨てにされる、中間管理職の悲哀に満ちたかわいそうなキャラ。意外と部下思いだし。そういう意味ではわりとテッド・レヴィンの持ち味にぴったりの役で、私は好きだ。 本当はすっごいハンサムなのに、ヒゲと顔の傷と耳のラッパでそれを覆い隠し、よく見りゃスラっとしてるのに、わざとおなかが出ているように見せるために腹の部分のボタンを外して、小汚いオヤジになりきってるところがまた、きれいな女優さんが、あえて老けた汚れ役を演じているみたいな、ちょっと屈折した萌えをかきたててくれる(笑) ストーリーは荒唐無稽だが、笑いありアクションありお色気あり大掛かりなCGありの、いかにもハリウッド映画の大作といった感じの作品なので、観ていて退屈はしない。 豪華俳優陣の中では特に、ラブレス博士を演じたケネス・ブラナーが本当に素晴らしくて、キャラ的にも演技的にもインパクト大なので、ちょうど「羊たちの沈黙」でおいしいところはアンソニー・ホプキンスにもっていかれちゃったみたいに、この映画でもテッドは、ケネス・ブラナーの陰に隠れちゃった感は否めない。しかし、彼のその絶妙な地味さ加減、スポットライトの真ん中よりは少し外れた横にいるほうが輝く、そんなところこそ私がテッド・レヴィンを愛してやまない大きな理由のひとつなのだ。 ワイルドワイルドウエストのDVDはオンラインDVDレンタル「livedoor ぽすれん」 で借りられるし、お近くのレンタルビデオ屋さんにも置いてある率高し。 DVDはamazonのワイルド・ワイルド・ウエストのページで購入できます。 |