（パソコンのメッセージ着信音が鳴る）
警部：ハロー！
（画面に「ハロー！ 警部。始めてもいいですか？」の文字）
警部：サインオンしたな。
モンク：誰ですか？
警部：記者だ。うちの署の警察官を取材してるんだ。俺の、初めてのオンラインインタビューさ。
モンク：おめでとうございます！
警部：さて、最初の質問は、と・・・
（画面に「警官になったきっかけはなんですか？」の文字）
モンク：警官になったきっかけはなんですか・・・
警部：ふむ。俺の兄のマークが軍に・・・
（警部がキーボードをたたくと、画面に意味不明の文字の羅列があらわれる）
警部：おかしいぞ。コードが間違ってる。
モンク：ああ、そういえば私がさっき、キーボードを直したんです。
警部：なんだって？
モンク：キーを一度全部外して、アルファベット順に並べ替えたんです。
警部：なんで？
モンク：バラバラでしたから。
警部：そりゃバラバラだろうさ。どのキーボードだってそうなってるだろ？
モンク：そうですね。だからいつも、すごく気になっちゃって。このほうがいいと思いませんか？
警部：でも、いったいどうやって書きゃいいんだ？
モンク：簡単ですよ。ＡはＱ、ＢはＷ、ＣはＥ、ＤはＲ・・・
警部：そんなの覚えられると思うか？
モンク：覚えるための歌を作りました。♪ＡはＱ〜 ＢはＷでＣはＥ〜ＤはＲのＥは・・・
（画面に「どうしましたか？」の文字）
警部：モンク、彼がどうしたんだって聞いてるぞ。どうやったら『すみません、後でもう一度お願いします」って入れられるんだ？
モンク：どうってことありませんよ。すみませんは、ＮＧ」Ｈ」ＱＮＣ：：です。
警部：ＮＧ：・・・？
モンク：違います、：じゃなくて・・・そうです。歌を思い出してください。♪ＡはＱ〜 ＢはＷで・・・
（画面に意味不明の文字の羅列があらわれる）
モンク：♪ＣはＥ〜
警部：くそっ！
（画面に「さようなら、警部」の文字）
モンク：♪ＡはＱ〜 ＢはＷでＣはＥ〜
警部：手遅れだ。サインオフしちまった。
モンク：（パソコンをたたいて）嫌なヤツですね。
警部：そうだな・・・。そうだ！ お前にひとつメッセージを書いてやるぞ。
モンク：いいですね！ 歌を思い出して。
警部：たった８文字だ。♪ラッタッタッタ〜
モンク：デ・テ・ケ・バ・カ・ヤ・・・・・・・、どうやら慣れたみたいですね。それじゃ、また・・・
警部：じゃあな。
翻訳及び文責：Lui